Power Apps Code AppsでAzure OpenAIとのチャットWebアプリ(React)構築|プレビュー

Power Appsで新しく「Code Apps」というWebアプリを作れる機能がプレビューになったので、実際にアプリを作ってみた。

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Code Apps(プレビュー)

Code Appsは、Reactなどのコードで作成したフルコードのWebアプリをPower Platform上にホストし、Power Platformの認証・コネクタ・管理機能と統合して配布できる新しいアプリ形態

Power Apps Component FrameworkがPower Appsのキャンバスやモデル駆動上で動く部品を作るのに対し、Code AppsはWebアプリそのものを構築できる。

今回はこのCode Appsを作り、Power Apps上で動くWebアプリを作ってみた。

事前準備

事前準備は以下の3つ。

  • Power Platform CLIの最新バージョンをインストール
  • アプリをアップロードする環境でCode Appsを有効にする
  • アプリをアップロードする環境のGUIDをメモ

最新バージョンのPower Platform CLIをインストール

まずは最新バージョンのPower Platform CLI(PAC)を開発環境にインストールする。
※古いバージョンだと[pac code]コマンドが使えない。

アプリをアップロードする環境でCode Appsを有効にする

続いてPower Platform側でCode Appsを有効にする。

Power Platform管理センターから、該当の環境の[設定]を押し、
[機能]から、
[Power Apps コード アプリ]を有効にして、保存。

アプリをアップロードする環境のGUIDをメモ

最後にアプリをアップロードする環境のGUIDをメモする。

以上で事前準備は完了。

構築

サンプルアプリを起動する

最初に公式リファレンスの手順で、Microsoftが用意してくれているサンプルアプリをローカルで起動してみる。

まずはGitHubからサンプルプロジェクトをcloneする。 ※URLは記事執筆時点のものです。

git clone https://github.com/microsoft/PowerAppsCodeApps.git
続いて必要なパッケージをnpm installでインストール。
pac authコマンドでアップロードする環境への認証プロファイルを作成。ここで事前準備でメモした環境のGUIDを使用。

pac auth create --environment 【環境GUID】
以下のメッセージが出れば成功。
続いてpac code initで初期化。「Hello World」の部分はアプリ名を設定する。

pac code init --displayName '【アプリ名】'
そしたら、以下のコマンドでローカル起動。

npm run dev | pac code run
無事起動したら、localhostの3000にアクセスすると、
Webアプリが動く!

Azure OpenAI(AOAI)とのチャットアプリを作ってみる。

せっかくなので、サンプルアプリを改造し、チャットアプリを作ってみる。

プロジェクトの中のApp.tsxを編集し、保存。
※コードはこちら。テストは一切していません。
再度アプリを立ち上げると、こんな感じでAzure OpenAIと会話できるWebアプリが起動。SSEにも対応させたので、キャンバスではできなかったこんな感じの会話も可能。

アプリをPower Platformにアップロード

最後に作ったアプリをPower Appsにあげてみる。

pac code pushコマンドで、アプリを環境にプッシュ。

npm run build | pac code push
するとアプリ一覧に作ったアプリが表示される!
起動すると、Power Appsの画面で自分が作ったWebアプリを操作できる。

ということで、非常に楽しみな新機能「Code Apps」、社内アプリかつユーザーが有償ライセンスを持っている場合は、Azure WebAppsではなく、こちらで作成するのが一般的になりそう。

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