Power Apps モデル駆動型アプリで「ねこ管理アプリ」を作ってみる|第4回 ビジネスプロセスフロー

2024/5/18:UIを最新版に更新

モデル駆動型アプリを使って「ねこ管理アプリ」を作ってみたシリーズ第4回。

今回は前回作ったモデル駆動型アプリに「ビジネスプロセスフロー(業務プロセスフロー)」を実装していく。

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ビジネスプロセスフロー

ビジネスプロセスとは「業務の流れ」を定義したもの。
※もちろん同じ業務でも会社によって流れが違うこともある。

経費申請とかであれば、ざっくりと、

  1. 申請
  2. 承認
  3. 支払

みたいな流れが業務のプロセスになると思う。

モデル駆動型アプリの「ビジネスプロセスフロー」を使うと、この業務の流れをアプリで管理することができる。

ビジネスプロセスフローの作成

ということで、さっそくねこ管理アプリにビジネスプロセスフローを実装していく。

今回作るビジネス(?)プロセスフローはこんなイメージ。

  1. ねこ受け入れ準備
  2. ワクチン1回目摂取
  3. ワクチン2回目摂取

本当はもっと色々やることがあるんだけど、ひとまずこのくらいで。

ねこテーブルに列を追加

まずはねこテーブルにこれらのプロセスが完了したこと記録する列を作っていく。

最初にねこの受け入れ準備が済んでいるかを設定する列「ねこ受け入れ準備」を作成する。
続いて1回目と2回目のワクチンの接種日と接種予定日を設定する列を作る。
最終的に「ねこ」テーブルの列は以下の画像のようになる。

ビジネスプロセスフロー作成

そしたらビジネスプロセスフローを作成していく。

モデル駆動型アプリ編集画面の[自動化]タブから[ビジネスプロセスフローを作成する]を選んで、「表示名」と「名前」を設定し「ねこ」テーブルを選択して[作成]を押す。
するとビジネスプロセスフローができるので、[新しいタブで編集する]を押す。
初期画面はこんな感じ。
まずは最初のステージの表示名を「ねこ受け入れ前」に設定し、
ステージの「詳細」を押して、データステップを選択。以下の画像のように設定する。
続いてドラッグドロップでステージを2つ追加して、
追加した1つ目のステージに1回目のワクチンの接種予定日と接種日を設定。
追加した2つ目のステージに2回目ワクチン接種予定日と接種日を設定。
以下の画像のようになったら、[保存]→[アクティブ化]でビジネスプロセスフローの作成は完了。

動作確認

モデル駆動型アプリを再生して、「ねこ」テーブルの[新規]を押すと、
先ほど作成したビジネスプロセスフローが表示される。
新しいねこを保存して再度フォームを開くと、最初のステージがクリックできるようになっていて「ねこ受け入れ準備」列を編集することができる。
値を設定(済を選択)すると「次のステージ」に進めるようになるので、このボタンを押すと、
ステージが進む。
必須項目を設定しないで「次のステージ」を押下するとエラーメッセージが出るので、業務の実施漏れを防ぐことができる。
最後のステージが完了するとこのように「完了」マークになって、このレコードに関する業務が完了したことがわかるようになっている。

こんな感じで、モデル駆動アプリで各レコードに対する業務の流れを管理する機能がビジネスプロセスフロー。

次回の記事ではこの「ビジネスプロセスフロー」に「ワークフロー」と「Power Automateのフロー」を組み込んでみる。

おまけ:Power Platformは「フロー」と名の付くものがたくさんあってややこしい

地味にややこしいのが、Power Platformにおいて「フロー」と名前の付くものがぱっと思いつくだけで3種類あること。

  • ビジネスプロセスフロー
  • Power Automateのフロー
  • ワークフロー

これらは全て別物。

この中で一番なじみが薄いであろう「ワークフロー」はDynamics365の機能で、Power Automateができる前からある業務自動化のための製品。

なので現在はPower Automateを優先的に使うことが推奨されている。
※フローの同期実行など、ワークフローでしか実現できない機能も一部あるため残されているらしい。

コメント

  1. YA より:

    ステージとは何ですか?

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