Power Automate SharePointリスト「複数の項目の取得」のフィルターなどで使える、OData演算子まとめ|フィルタークエリ

Power Automateの「複数の項目の取得」アクションでフィルタークエリを設定するとき、ODataフィルタークエリで指定する必要がある。

このODATAクエリってのが意外と情報がないので、使い方をまとめてみた。

スポンサーリンク

ODataとは

ODataとはOpen Data Protocolの略で、HTTPを使ってやり取りするときに使うプロトコルのこと。

「OData」とはで検索するとわかりやすい解説がたくさん出てくるので、興味のある方はぜひ。

日付に関するフィルター式実例

実際にフィルターをかけてみる

今回の記事では実際にSharePoint OnlineのリストとPower Automateを作って、実際に「複数の項目を取得」アクションでフィルターをかけてみる。

今回使用するリストはこんな感じで、
こんなPower Automateを準備して、順にフィルターをかけていく。

※最後のApply to eachは、フィルターがうまく動作しているかを見るためだけのものなので無視してOK。

比較演算子

まずは比較演算子。

  • eq : 等しい
  • ne : 等しくない
  • ge : 以上
  • gt : より大きい
  • le : 以下
  • lt : より小さい

以下実例。

等しい:eq

リストからNumber列が3のアイテムを持ってきたい場合は、こんな感じ。
すると結果はこんな感じで、Number列が3のやつだけ持ってこれている。

等しくない:ne

逆にリストからTitle列がccc以外のアイテムを持ってきたい場合は、こんな感じ。
数字比較のときはあってもなくてもよい「”」だけど、文字列や日付を比較する際は必須
結果はこのようになる。4つのアイテムが取得できて、タイトル「ccc」のアイテムだけはじいてくれる。

より大きい:gt

Number列が3より大きいものが欲しいときはこのような式になる。
結果はこんな感じで、2つだけアイテムが取得できる。

より小さい:lt

3より小さいものが欲しいときはこのような式。
結果は、Number列が1と2のアイテムだけ取得できる。

以上:ge

続いてNumber列が3以上のアイテムを取得。
結果はこんな感じで成功。

以下:le

最後はNumber列が3以下のアイテムを取得。
結果はこんな感じで成功。

論理演算

条件が複数ある場合は、論理演算子で結合する。

  • and : かつ
  • or : または
  • () : かっこ(優先)

以下実例。

かつ:and

Number列が3以上かつTitle列が「ddd」以外のアイテムが欲しい場合は、このような式。
とれたのは「ccc」と「eee」なので成功。

or

Number列が4より大きい、またはTitle列が「aaa」のアイテムが欲しい場合は、こんな感じ。
結果は以下の通りで、Numberが5のアイテムと、Titleがaaaのやつが取れているので成功。

かっこ()

フィルタークエリにはかっこ()も使える。

例えば、(Number列が1または4)かつ(Titleが「aaa」または「ccc」のアイテム)といった指定はこのような式になる。
結果は以下の通りで、この条件に当てはまるアイテムは1個だけなので成功。

補足:SharePointリストの列を日本語で作った場合

もしSharePointの列を日本語で作ってしまった場合は、Odataクエリに直すには少し工夫が必要。

まずSharePointのリストの設定へとアクセスして、
日本語で作った列をクリックする。
すると、その列のページへと遷移するので、アドレスバーのFieldIDの中身をコピーする。
この値の頭に「OData_」を付けてあげた文字列が、その列名になる。
今回のサンプルリストの「数字」列の値でフィルターをかけたいときは、このような式になる。
「数字」列が8のやつだけ持ってきているので、結果は成功。

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました