SharePointやOneDriveの画像を本文に挿入したメールを、SharePointにアクセスできない人も含めて送信したり、下書きに保存する方法を聞かれたので、メモ。
やりたいこと
今回は、SharePointに保存されている画像をメールに挿入し、SharePointにアクセスできない人も含めて送信したり下書きに保存したりする方法を考える。
画像を挿入したメールを送信する
まずは送信から。「パスによるファイルコンテンツの取得」で各画像のファイルコンテンツを取得して、
取得したファイルコンテンツを「dataUri関数」で変換し、メール本文(HTML編集)のimgタグのsrcに埋め込む。
最終的に本文は以下の画像のようになって、このフローを実行すると、
画像が挿入されたメールが送られる。
画像付きメールを下書き保存する方法
続いて下書き保存。メールを下書き保存にするには、GraphAPI「https://graph.microsoft.com/v1.0/me/messages」を使用する。
先ほどと同様の手順で作成したメールの本文を、今回は作成アクションに入れて、「OutlookへのHTTP要求」アクションの本文に以下のように挿入して実行すると、
本文
本文
{ "subject":"【メールのタイトル】", "body":{ "contentType":"HTML", "content":"@{outputs('作成:HTML本文')}" }, "toRecipients":[ { "emailAddress":{ "address":"【送信先メールアドレス】" }, "emailAddress":{ "address":"【送信先メールアドレスはこのように増やしていけば複数指定も可能】" } } ] }
下書きに画像付きメールが保存される。
おまけ:dataUriを使用した方法で画像が添付されない場合
dataUri関数を利用した方法だと、環境やタイミングによって下書きメールに画像が挿入されない事象が発生することがあるらしい(原因不明)。
下書きメールに画像が挿入されないときや、下書きメールを送信したときに画像が挿入されない、といった事象が発生した場合は、base64データ文字列を使って下書きに画像を挿入する方法も使える。
まずは「パスによるファイルコンテンツの取得」で取得したコンテンツを、base64関数を使用してデータ文字列に変換。
@{base64(outputs('パスによるファイル_コンテンツの取得:png')?['body'])}
そしたらそのbase64文字列を、imgタグのsrcに自分でメタ情報(「data:image/png;base64, 」や「data:image/jpg;base64, 」)を付けて挿入する。
// 「<」と「>」は大文字にしてます。 <p>png</p> <img src='data:image/png;base64, @{outputs('作成:base64_png')}' height='240' /> <p>jpg</p> <img src='data:image/jpg;base64, @{outputs('作成:base64_jpg')}' height='240' /> <p>gif</p> <img src='data:image/gif;base64, @{outputs('作成:base64_gif')}' height='240' />
あとは先ほどと同様に、OutlookへのHTTP要求に入れるだけ。
無事下書きが保存される。